経済学はお金の動きを分析する学部
人は皆、生きる為に衣食住が必要になります。
レストランで食事をし、ショップで服を買い、家賃を払って賃貸マンションに住むといった経済活動を行って生活をしています。
人それぞれに経済活動を行いますので、人口が1億とすれば、1億通りの経済活動があるということになります。
経済学では、この経済活動を分析、社会におけるお金の動きを学びます。
経済学では経済活動に関わる「経済の三主体」という考え方があります。
働いて収入を得る「人々」、その働く人々に給与を払う「企業」、国を維持する為に、働く人々や企業から税金を集める「政府」を指しています。
この三主体を分析することで、経済の動きや対策について議論することが可能になります。
経済学の内容は大きく3つ
経済学では、「理論経済学」「応用経済学」「思想と歴史」を主に学ぶことになります。
「理論経済学」では、経済活動のモデルを作成して、数理的に読み解いていきます。
経済学の基礎的な分野であり、ミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学等が含まれます。
ミクロ経済学は家計という最小単位(ミクロ)が視点であるのに対し、マクロ経済は政府や国、巨視的(マクロ)な視点であることが特徴です。
「応用経済学」は、理論経済学を応用した内容となっており、労働経済学・公共経済学、そして国際経済学等が含まれます。
理論経済学の知識を用いて、現実社会での経済活動を解析することが応用経済学です。
「思想と歴史」とは、経済史・経済思想・政治経済学等があります。
時代の移り変わりによって、当てはまる経済学の形はどんどん変化していきます。
経済の面から見た世界、日本の歴史を振り返りつつ、今後の経済を考えていくのが経済史や経済思想の役割と言えるでしょう。
卒業後に就職できる仕事
経済学部を卒業した学生は、その多くが金融関係の道へ進むことになります。
証券会社、保険会社、金融会社等から、税理士、公認会計士や行政書士のような専門家になったり、宅地建物取引士やFP、コンサルタント等、近年では多岐に渡って活躍の場を広げています。
経済学は一部の分野だけに関わっていると思われがちですが、人が生活する限り、そこには経済活動が存在しますので、人々の生活に非常に密接しています。
つまり、時代がどれだけ変わろうとも、経済学は必要とされる知識となります。
金融の分野に進まないとしても、自分の生活にも大いに役立つ知識となることでしょう。
お金の動きを読んで大きな取引をしてみたい、あるいは、金融のプロになって人々の生活をよりよいものにしたいと考えるのであれば、経済学部が最も適している学部と言えるでしょう。